音読の効用
2009-10-28
音読の効用語学学習での音読の効用ははかりしれません。私ごとで恐縮ですが、30年近く前にスペイン語を大学で学びました。しかし、卒業後、仕事でもプライベートでもスペイン語を使う機会は、スペイン旅行をしたときぐらいで、すっかり忘れてしまいました。しかしながら、演劇サークルで繰り返し読んだ台本は今でも30分程度なら口からすらすらと台詞が飛び出してきます。30年、スペイン語をまったく勉強していなかったにもかかわらずです。それはなぜなのでしょうか。今振り返ってみますと、それは「音読」にあったと思います。
さて、音読ですが、意味を理解した上で、感情移入して読むわけで、すらすら単調に読んでも効果はあまりないと思います。今は、CDやDVDがあり、ネイティブの話すきれいな発音のお手本があり、それをベースに繰り返し音読練習をすることができます。
私が英語を指導するときに行う方法を一つご紹介します。これは、英検のクラス(準2級)を担当したときに、ある生徒から、「先生、スピードが速くてぜんぜん聞き取れません。どうしたらこのスピードについて行けるでしょうか」と質問がありました。そのときに思いついたのが、CDのスピードよりも速く音読することでした。ステップは以下の通りです。一回の音読は3行程度にします。
STEP1:スクリプトを見ずにCDを1回聞く。
STEP2:スクリプトを見ながらCDを1回聞く。
STEP3:スクリプトを見ながら数回読む。
STEP4:CDと同じスピードでスクリプトを読む。
STEP5:意識してCDよりも速いスピードでスクリプトを読む。
STEP6:スクリプトを見ずにCDを聞く。
STEP1からSTEP6の所要時間は10分程度です。実際の授業でこれを行ったところ、10分前までは速いと感じていた生徒が10分後には遅いと感じました。わずか10分の音読の効果は絶大です。皆さんも試されたらいかがでしょう。音読は語学学習の基礎です。
次回もお楽しみに。
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ALT問題を考える
2009-09-08
ここ数ヶ月自治体を回り、小学校の英語活動の実態調査を行っています。小学校英語活動の活動と大きなものにALTとのコミュニケーション、特に「打ち合わせ時間がない」というものがあります。ひどい場合には、職員室から教室に移動する数分が打ち合わせになるといいます。担任の先生とALTとのTeam Teachingで指導するのが小学校英語の基本的なスタンスです。しかし、これでは十分効果のある指導はできないのではないでしょうか。それに加えて、昨今マスコミでも取り上げられているALTの質の問題があります。ALTは大きくJETプログラムという国が関わるALTと民間派遣の二つに分かれます。今問題となっているのが民間派遣のALTです。ALTの採用については、各都道府県の自治体に決定権があります。多くの自治体では、「質」よりも「金額」によって、ALT派遣業者を決めています。一円でも安い金額を優先した採用になっています。こうしたことが昨今エスカレートしており、こうしたことが質の低下に繋がっています。平気で遅刻・欠席・早退・欠勤するといったALTもいるようです。年間契約にも関わらず、途中帰国するケースもあります。これは、一方的な見方になりますが、ALTからの立場も大切です。私の友人のALTに聞きましたところ、不況のあおりを受けて、支払い額の削減、また入札で一円でも安くということで、さらにカットといった実態があります。これでは、ALTのモチベーションも上がりません。悪循環です。ある一定の基準(質・金額)を崩さないことが重要でしょう。
ALTは、教育に携わる立場にあるわけで、スキル向上は絶対条件です。そもそも「英語が話せるからといって、英語が指導できる」わけではないのです。研修も十分に行われず、教壇に立っているALTがなんと多いでしょう。よりよい授業を目指すのあれば、それなりの予算とALTの質の確保は不可欠でしょう。
では、また次回。
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教室での生徒の行動とモチベーション
2009-07-21
皆さん、こんにちは。お元気にお過ごしですか。今回は、「教室での生徒の行動とモチベーション」について考えたいと思います。
多くの教師は教室での規律を保つための効果的な方法を常に探していると思います。生徒の非生産的な行動や破壊的行動の原因は、常に非効果的な教室管理の結果だということです。教師にとって何かが起きる前に予防することが大切であり、何かが起きた後に行動するのでは手遅れとなってしまいます。
生徒は、教師を信頼したいのです。生徒は弱い大人のことを嫌い、安定した公平な権威のある人物を好みます。そういう人物であれば好かれなくとも、言うことを聞くと思います。
Melody Noll著 のClassroom Behavior & Motivationによると、「教師としてやるべきこと」と「教師としてやってはいけないこと」は以下のように分けています。
<<教師としてやるべきこと>>
・公平になる
・確固としている
・一貫している
・お手本になる
・問題にすぐに対処する
・あきらめない
・生徒のことを気にかけていることを見せる
・厳しい愛情を見せる
・生徒に期待する行動を提示する
・生徒と話し合い、優しさを持って接する
・興奮しない
<<教師としてやってはいけないこと>>
・いらいらしたり、手におえないと思っているところを生徒に見せる
・生徒に刺激されて怒る
・生徒に防御的姿勢をとらせたり、対立する
・生徒の不適切な行動に圧倒され、無視する
肯定的な点を強調
ふざけている生徒にのみ教師の注目は行きがちですが、きちんと行動している生徒を忘れずに評価することが重要だと思います。また、ふざけていた生徒が改善したら、そこでも評価を忘れずにすることも肝要でしょう。できるだけ肯定的な点を強調し、褒めることが大切です。
教師運営をスムーズにするテクニック
≪授業前≫
・生徒の年齢、文化、性別や状況など生徒情報を把握しておく。
・しっかりとした教室のルールを作成する。
・生徒が達成感を味わえる範囲で、少々ハードルを高めな内容で授業案を作成する。達成感は生徒のモチベーションを刺激する。
≪授業中≫
・教室のルールを直ちに伝え、どのような行動を期待するか提示する。
・授業準備を完璧にしておき、常に一歩先をプランしておく。
・授業開始の非言語サイン(ジェスチャー)を決める。
・4技能をバランスよく取り入れる。
・自信を持たせるために既習内容も取り入れる。
・注意を引くようなアクティビティで授業を始める。
・係などを決め、生徒に役割を与える。
・声色を時によって変える。
・一箇所に立たず、教室内を巡回する。
・間違えたり、誰かを傷つけたら素直に謝罪する。
いかがでしたか。
次回のブログをお楽しみに。
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