英語指導について考える Part3

 2008-01-23
最終回も前回に引き続き中学校の英語指導について考えたいと思います。

前回の現状課題では、1)授業時間数 2)言語材料 3)言語活動の3点を取り上げましたが、4点目として、ALTとのティームティーチングが挙げられます。

ALT(ネイティブスピーカー)との効果的な英語指導のあり方

●まず、ALTが授業入ることのメリットはなんでしょうか。

最大のメリットは、コミュニケーションをする上での自然な場の提供にあると思います。ALTには、日本人英語教師にはない能力があります。つまり、ALTがいることで、「英語を話す」自然な状況が生まれるわけです。日本人英語教師、あるいはクラスメートに英語で話すことに抵抗感をもっている英語教師、生徒はまだ多いと思われます。しかしながら、ALT、しかも日本語がほとんど話せないのであれば、英語を話す必然性が生まれ、英語を学習する必要性も出てきます。また、生徒からしてみれば、自分の英語が相手に通じた喜びは大きいといえます。

●ALTとのティームティーチングで注意したい点

ALTとコミュニケーションがとれず、授業がうまくいかない、という話を聞くことがあります。以下のような原因が考えられます。

・ALTの役割が不明確で活躍の場が少ない
・打ち合わせが十分できていない
・ALTに単語や文の発音等の単調なことばかりさせ、独創性のある仕事を依頼していない
・ALTに敬意が十分払われていない

 これらの課題を改善することで、ALTとのコミュニケーションはスムーズになるでしょう。

中学校における言語活動において、自然なコミュニケーションのサンプルを生徒に提供する上でALT(ネイティブスピーカー)の存在意義は大変大きいです。しかしながら、現場の授業において、残念ながらALTが指導力を遺憾なく発揮しているとは言えないのではないでしょうか。その要因として、英語科担当教師とALTとの役割に不明確な部分があると考えます。

英語科担当教師とALTとの授業における役割分担を明確にすべきでしょう。英語科担当教師が主導権を執り、クラス運営やモチベーションがけを行い、ALTが十分活躍できる場を提供することが望ましいと考えます。例えば、ある場面の中で使われる新出表現・文型を英語科担当教師とALTとが演じ、それを英語科担当教師が板書・説明、音声面をALTが、確認のアクティビティを英語科担当教師とALTで受け持つ、といった具合に役割を明確にすることが肝要だと考えます。


● ALTの役割
・会話表現力・コミュニケーション技術を指導。
・発音・アクセント・イントネーション・自然なジェスチャー・アイコンタクト・発声法・文の抑揚のつけ方、など少し高度な英語表現も指導。
・紙芝居・スキット・ディクテーション・スピーチの指導。
・導入、まとめのアクティビティの実践。
・英作文の指導。

Part2で述べた3つの課題のうち、2)言語材料と3)言語活動に関しては、ALTがいることで、授業に幅が生まれ、授業が活性化すると考えます。実際に英語を用いて自分の気持ちや考えを伝え合うコミュニケーションを図る活動を行う上で、ALT(ネイティブスピーカー)と英語科担当教師とが明確な役割分担のもと、ティームティーチングを行うことが最も効果的だと考えます。
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