世界の言語教育Part2

 2008-03-06
前回は、ヨーロッパの言語教育についてみましたが、今回はアジア諸国での英語教育に着目してみたいと思います。

日本と他のアジア諸国の英語教育

下の表は、アジア主要国での小学校での英語教育の学習時間数の比較です。資料は少し古いですが、概要を掴む上で十分な資料だと思います。これらの資料は、主に都市部での教育事情ですので、下の表はその国全体の状況を表すものではありませんが、それでも都市部では、タイをはじめ十分すぎるほどの時間を英語教育に割いていることがわかります。韓国や中国では学習レベルも高く、小6段階で日本の高校受験レベルの英語力を要求しています。


アジアの教育事情_表


中国の小学校では、年間160時間も英語教育をしています。これは、日本の公立中学での英語の年間授業時間数(約105時間)と比較してみてもはるかに多い時間数です。小学生に要求されている英語力は、日本の公立中学校卒業のレベルといえましょう。2年前に中国の胡 錦濤国家主席が卒業した小学校(北京航空大学附属小学校)を訪問したことがあります。校庭で遊ぶ小学校2〜3年生と英語で話ましたが、そのレベルの高さに舌を巻いたものです。さらに驚いたことは、留学経験もなく、英語力もそれほど高くない若手教師が指導にあたり、素晴らしいALL ENGLISHによる指導を実践していたことです。

タイのように極端な例もありますが、学校外でも英語学習に多くの時間数を費やしており、日本の時間数がかなりお粗末に見えます。中国やタイなども英語教育ブームはここ数年で体制が整っています。すでに、韓国などでは、小学校で英語を学んだ子とそうでない子の差が顕著に現われています。小学校での英語教育の成果が出ています。日本もようやく英語必修化になりますが、他のアジア諸国との間の溝を埋めるには相当な時間と労力がかかるでしょう。 今後の動向に注目したいです。
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