小学校外国語活動 必修化には壁?
2008-05-08
先日やっと2011年からの必修化が決定した小学校外国語教育。学習指導要領の改定に伴い、3年後の実施に向けて各自治体の取り組みは様々なようです。クラス担任をはじめとする教員の指導力向上や、教員以外の指導員確保に力を入れている地域がある一方で、実際の自治体担当者に話を伺うと、「十分なALT数を確保できない」「指導研修を行う予算と時間がない」など、人件費を理由に3年後の必修化に向けた準備ができない、という声も聞きます。せっかくの教育改革が指導員の人件費が重荷や足かせとなり、公教育の現場で自治体間の取り組みに大きな差がでないか、今から心配なところです。
全国的にも英語活動が盛んな自治体として、既にメディアなどで何度も取り上げられている京都市では、独自教材や教具を作り、シェアするなど、積極的に活動に取り組んでいますが、2007年度は市内全179校がそれぞれ平均22コマ、今年から、小学校5、6年生で各35コマの英語活動を始めています。同じように、英語教育特区の広島市では、今年度からモデル校で70時間に及ぶ英語活動を計画し、来年にはモデル校だけではなく、市内全小学校で実施するといいます。新指導要領で決められた35時間をはるかに越える倍の70時間というのは驚きです。
以前も何度かここ横浜市の取り組みをご紹介しましたが、来年度より全学年で英語の授業を行う予定です。横浜市教育委員会は、市立小学校全学年の授業時間数を文部科学省が示した学習指導要領改訂案(新指導要領案)よりも年間で20時間ずつ増やす方針を決め、上乗せ分については1〜4年生は横浜市教育委員会が2009年度から導入する英語活動に充てられ、5〜6年生は新指導要領案で英語活動が新たに35時間充てられるため、各学校が自主判断で国語や算数など英語以外の教科の授業時間を増やし、学力強化を図る意向です。2009年度から段階的に取り入れ、2011年度までに全校で実施します。具体的な年間の総授業時間数(1コマ45分)は、
▽1年生870時間
▽2年生930時間
▽3年生965時間
▽4〜6年生1000時間
となっています。なお、市独自の英語活動は、1〜4年生では各学年20時間(うち5時間は国際理解教室)、5〜6年生では35時間(うち5時間は国際理解教室)の予定です。
まだまだ必修化に向けて手を付けられない自治体と、積極的に取り組み、明日からでも必修化が出来るような準備をしている自治体が、時期を同じくして必修化に取り組まなければならないのは、あまりにもギャップが大きいように感じます。これからの3年間でどんな変化があるか、今後も小学校英語を取り巻く環境・動向に注目していきたいと思います。
■粋な英語フレーズ
・ああ、私ってなんでいつもついてないんでしょう。
Well, I was born under an unlucky star.

