教室での生徒の行動とモチベーション
2009-07-21
皆さん、こんにちは。お元気にお過ごしですか。今回は、「教室での生徒の行動とモチベーション」について考えたいと思います。
多くの教師は教室での規律を保つための効果的な方法を常に探していると思います。生徒の非生産的な行動や破壊的行動の原因は、常に非効果的な教室管理の結果だということです。教師にとって何かが起きる前に予防することが大切であり、何かが起きた後に行動するのでは手遅れとなってしまいます。
生徒は、教師を信頼したいのです。生徒は弱い大人のことを嫌い、安定した公平な権威のある人物を好みます。そういう人物であれば好かれなくとも、言うことを聞くと思います。
Melody Noll著 のClassroom Behavior & Motivationによると、「教師としてやるべきこと」と「教師としてやってはいけないこと」は以下のように分けています。
<<教師としてやるべきこと>>
・公平になる
・確固としている
・一貫している
・お手本になる
・問題にすぐに対処する
・あきらめない
・生徒のことを気にかけていることを見せる
・厳しい愛情を見せる
・生徒に期待する行動を提示する
・生徒と話し合い、優しさを持って接する
・興奮しない
<<教師としてやってはいけないこと>>
・いらいらしたり、手におえないと思っているところを生徒に見せる
・生徒に刺激されて怒る
・生徒に防御的姿勢をとらせたり、対立する
・生徒の不適切な行動に圧倒され、無視する
肯定的な点を強調
ふざけている生徒にのみ教師の注目は行きがちですが、きちんと行動している生徒を忘れずに評価することが重要だと思います。また、ふざけていた生徒が改善したら、そこでも評価を忘れずにすることも肝要でしょう。できるだけ肯定的な点を強調し、褒めることが大切です。
教師運営をスムーズにするテクニック
≪授業前≫
・生徒の年齢、文化、性別や状況など生徒情報を把握しておく。
・しっかりとした教室のルールを作成する。
・生徒が達成感を味わえる範囲で、少々ハードルを高めな内容で授業案を作成する。達成感は生徒のモチベーションを刺激する。
≪授業中≫
・教室のルールを直ちに伝え、どのような行動を期待するか提示する。
・授業準備を完璧にしておき、常に一歩先をプランしておく。
・授業開始の非言語サイン(ジェスチャー)を決める。
・4技能をバランスよく取り入れる。
・自信を持たせるために既習内容も取り入れる。
・注意を引くようなアクティビティで授業を始める。
・係などを決め、生徒に役割を与える。
・声色を時によって変える。
・一箇所に立たず、教室内を巡回する。
・間違えたり、誰かを傷つけたら素直に謝罪する。
いかがでしたか。
次回のブログをお楽しみに。
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子どもとのコミュニケーションで大切なこと
2009-06-08
みなさん、こんにちは。さて今回は「子どもとのコミュニケーションで大切なこと」について、考えてみたいと思います。最近よく、児童英語教育に携わっている先生方や小さなお子様をお持ちのお母様方から、「子どもとどう関わったらよいのか」、という質問をよく受けます。
Clare Albrightは、The Top 10 Tips for Communicating with Children 「児童と心通わせるための10か条」で以下のように述べています。
児童と心を通わせるための10か条
1. 児童が今考えていることを聞いてみる。その為に大好きな食べ物、おもちゃ、映画、ゲーム
などについて尋ねてみる。
2. 何かを教えようとする前に、児童の感情を読み取る。
3. 今なされている会話に児童が割り込むのではなく、順番が来るまで待つことを覚えさせる。
4. 児童がいるときは、簡単なゲームを一緒にする。
5. 児童と目線を同じにする為に身をかがめたり、床に座ってみる。
6. 児童と一緒におもちゃで遊んだり、お絵かきを楽しむ。
7. 児童に面白い話をしてあげる。
8. 児童とした約束は、必ず守る。
9. 5分でもよいので、児童と100%向き合ってコミュニケーションをとる。
10. 全て教え込むのではなく、児童に質問をして考えさせ、答えを導き出す。
全て大切な要素ですが、この中で、私が特に感銘を受けたのは、8の「5分でもよいので、児童と100%向き合ってコミュニケーションをとる」です。急がしさにかまけて、児童と100%向き合ってコミュニケーションをとっているか、と自らに問いかけてみると、答えは「否」となってしまいます。些細なことでよいから、子どもと話すこと、しかも「あなたの言っていることにとても関心があります。」という態度で接することは、大人の義務と言えましょう。子どものときに、家族や友人、その他の大人の人とどれだけコミュニケーションを深めたことが、その子が将来にどれだけ役に立つか分かりません。
私は、子どもとのコミュニケーションにおいて、大切な要素として「聴く耳をもつ」と「共感する」という点があると思います。子ども、特に園児の場合を例に挙げますと、ロジカルに筋道立てて話を構成することができません。思ったことを、脈絡なく話すことも多いものです。この時、大人は一瞬戸惑い、時には苛立つこともあるでしょう。しかしながら、「うん、うん、あなたの話を聴いていますよ。」と相槌を打ってあげたり、「そうだね、その通り。」と同意を示してあげることで、子どもは大変安心するものです。こうすることで、子どもはにこにこしながら話が止まらなくなる、つまりコミュニケーションの楽しさを全身で表現するようになります。
「あなたに関心をもっているよ」
こんなメッセージを、子どもたちに送り続けること、これが私たち大人の使命と言えましょう。
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「英語ノート」について
2009-05-13
4月に東京と長野の教育委員会主催の研修会を行いました。テーマは「英語ノート」の使い方です。英語ノートは全国の小学校に配布されていますが、その使い方については、各自治体、小学校にゆだねられています。基本的には小学校5・6年生で扱うわけですが、中には、小学校中学年で扱うところもあるようです。英語ノートについて考えたいと思います。■『英語ノート』のコンセプト
英語ノートは、「外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養う。」を目標に作成されたものです。柱は以下の3点です。
<3つの柱>
1)言語や文化について体験的に理解を深める。
他言語・他文化を通じて、母語や自文化への気づきを養う。
2)積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図る。
英語を通してコミュニケーションの楽しさを実体験する。
3)音声や基本的な表現に慣れ親しませる。
聞く・話すという「音声」を中心とした内容。
「小学校英語活動は、中学校英語に期待される英語運用スキルの向上を目指すのではなく、聞く・話すの音声指導を中心とし、国語力などを含めたコミュニケーション能力の育成を目指す」、と
要約できそうです。
『英語ノート』は、小・中学校学習指導要領に基づいて作成されていますので、『英語ノート』を使用することで、小中の連携、授業の均質化が可能となるでしょう。
■『英語ノート』の特長
英語ノートの特長を挙げてみます。
・国際理解が60%、英語が40%。
・国際理解にかかわる交流等を含んだ体験的なコミュニケーション活動。
・他教科との融合
・全体ワーク・グループワーク・ペアワーク・個人発表のアクテビティ。
・想像力を働かせながら考える構成。
・気づき・発見を重視。
・子どもの興味・関心を惹く実生活とリンクした内容。
・英語ノートは、いわゆる教科書という位置づけでないため、柔軟な指導が可能。
・CD、指導書、デジタルコンテンツがある。
・基本はコミュニカティブアプローチ。
■『英語ノート』の指導の留意点
・教え込む、定着を図る授業はご法度。
・ドリル形式、いわゆるオーディオリンガルのパターンプラクティスのし過ぎは避けたい。
例) “Can you play baseball?”という言語材料を完全に言えなくても、アクテビティにおいては、
“Can you, baseball?”やイラストを指しながら、baseball, OK?、といったコミュニケーション活動を
許容する必要がある。
・CDの使い方には工夫が必要。ただ流すだけではなく、ポーズボタンをうまく使いながら、1つ
ずつ聞かせたり、部分的に聞かせ、子どもたちに想像させたり、といった手法が肝要。
・教師は明確かつポジティブな発言、フィードバックを常に心がけたい。
・教師はFacilitator(進行役)に徹し、子ども中心のコミュニケーション活動(全体ワーク、グループ
ワーク・ペアワーク)に重きをおきたい。
研修会で「英語ノート」を使った模擬授業をしましたが、模擬授業を通じて、上記の指導の留意点が出てきました。英語ノート、という指導ツール・カリキュラムがあることで、今までの「何を指導したらいいのか」という質問に対する回答が出たと思います。しかしながら、せっかくのツールも活用の仕方を間違えると大変です。最大限に活用するためには、小学校英語活動の目標をつねに意識し、教え込む授業ではなく、コミュニケーションを楽しむ姿勢で臨むことが肝要となるでしょう。
では、次回のブログをお楽しみに!
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